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3.11に願うこと

 3月9日の日曜日に、日比谷公園で行われた反原発集会に家族で行ってきました。三年前に比べて人も減り、若い人が少なく、がっかりしていました。

 野外音楽堂での坂本龍一さんのトークを聞きたかったのですが満杯。仕方なく別会場へ。
ステージでライブが始まるという事が分かりました。そこは、武道館でのライブを全て太陽光でやってのけた集団による、太陽光でのライブだったのです。そこでミュージシャンの佐藤タイジさんが、原発から抜け出そう、本気でやろうぜ!というメッセージを込めて、熱いライブを繰り広げました。すごく良かったです。心に響きました。

 その後予期しなかった事に、坂本龍一さん、参院選に出馬した三宅洋平さんなどのトークライブが始まったのです。観衆は若い人々ばかりでした。坂本さんたちは、どうしたら若い人達に原発についてもっと関心を持ってもらえるのだろう、ファンをたくさん抱えるミュージシャンやアスリートが、脱原発を声にしたらよいのではないかと語っていました。三宅さんは、選挙に関わって初めて自民党の人達とも人として付き合うようになり、敵対視するのでなく、「お友達」として道を探って行けないかと考えるようになった、と語っていました。

 シンプルな言葉なのに、心に染み入る話でした。それにも増して感動したのが、聞いていた若い観衆が、聞き逃すまいとものすごく集中して聴き入っていたこと、本気で世の中を変えたい、というようなオーラが、会場にメラメラ満ちていた事です。いわゆる「活動家」ではない、「普通」の若者たちが、平和を本気で願っている。私は本当に感動しました。日本にも希望はあると思いました。



 今世の中は、本当に大変な事になっていると思います。原発問題だけでなく秘密保護法、改憲論議、基地問題、武器輸出。第二次世界大戦が終わり平和憲法ができたにもかかわらず、幸せな時代は長く続かなかったという気持ちがします。三年前に原発事故が起き、深刻な放射能汚染が起きたにもかかわらず、適切な対策がなされていません。そればかりかなかったかのようにされています。子どもたちが健やかに成長できるか?という心配に併せ、私たちの美しい息子たちが戦争にとられないだろうか?という心配まで加わりました。

 今日本は、平和な国ではもはやないと思っています。でもこどもたちの未来のためにはあきらめきれないのです。

 福島では壊れた原発を必死で治す作業員の方々、避難できない子どもたちを県外に出す取り組みを続けている方々、一度やめたら再生できないからと、いつかは浄化されるのを信じ、汚染された農地を耕す方々がいます。どれも自分が汚染されるのを覚悟した、命懸けの仕事だと思います。人々は自分達のためというより、2世代、3世代先の子どもたちのために働いているような気がしてなりません。

 私は人並みに青春して、勉強して、恋愛して、結婚して、出産して生きてきました。私たちは、子どもたちが当たり前に、未来を夢見て、自分の足でこつこつと自分らしく生きていく事だけを望んでいます。健康で長生きしてくれればそれでいいのです。誰も私たちの子どもたちの命を奪う権利を持ちません。それを大きな大きな声で叫びたいです。今の大人たちも子どもだったその昔、大人たちに守られて育てられてきたのですよね?その恩返しが今なのだと思うのです。

 私たちひとりひとりが力を出し合って、誇れる素晴らしい日本を造っていけるように、あきらめずに進んでいきたいと思います。生きたくても生きれなかった、震災で命を落とされた全ての方々に対し、心からご冥福をお祈りすると共に、そのことを忘れずに、私たちが人として何ができるのか、これからも模索していきたいと思っています。


竹内亜紀



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[ 2014/03/11 05:11 ] 福島の現状・こどもをまもりたい | TB(-) | CM(0)

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